かすみか雲か

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悪玉はぜったいに報いを受けるという、完璧な勧善懲悪物語です。立原えりかが考えたラストシーンでは、慈悲深い老夫婦が、殺された犬のために、隣の強欲な老夫婦に対して強烈な仕返しを行います。胸のすく思いがします。

文:立原えりか、絵:蓬田やすひろ、音楽:青木誠、声:児嶋浩次郎、制作:伊藤紀之

かすみか雲か

 心がけの良いおじいさんとおばあさん、欲張りで情け知らずのおじいさんとおばあさん。見るからに善玉と悪玉とわかるふた組が登場する日本昔話はたくさんあります。「こぶとり」も「舌切り雀」もそうでした。「花咲かじいさん」もそのタイプで、富山県に伝わる話です。心優しいおじいさんに拾われた犬が恩返しをすることが話の発端になるところも似ています。原話では、屑やごみしか出てこなかったことに怒った欲張りが犬を殺して柳をさしておいた。おじいさんが柳で臼を作って粉を引くと、またまた大判小判が現れ、欲張りが臼を借りるとまたまた屑とごみが出てくる。臼は焼かれ、おじいさんがその灰をまくと枯れ木に花が咲き、殿様に褒美を貰う。真似をした欲張りがまいた灰は殿様の目に入って叱られたという、繰り返しになっています。
 この話の結びは再話者の遊び。昔話を語りつぐ楽しさをたっぷと味わいました。(立原えりか)

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